DVD:「ロック、ストック＆トゥー・スモーキング・バレルズ」
（ガイ・リッチー監督）
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●ビデオで「ロック、ストック＆トゥー・スモーキング・バレルズ」(1998年英)。ガイ・リッチー監督。ロンドンの下町を舞台にならず者どもが大金、麻薬、二丁の骨董銃を奪い合うという映画なのだが、やたらと可笑しいのだ。主人公たちはカネを奪うのに必死なんだけど、当人たちのあずかり知らぬところでどんどん事件が起こり奇妙な経緯をたどるというタイプの凝った話で、これをすべてを知っている観客の視線から見るととても笑える。冒頭の20〜30分くらいの間に20人近くいる登場人物を一通り紹介してしまう手際の良さ。ややこしいストーリーを、一見互いに脈絡のなさそうなエピソードを見せながらきれいに一つに収斂させていくのも唖然とさせられるほど見事。テイスト的には英国版タランティーノって評も見かけたが、さらに洗練度は高い。箱庭作りの職人芸。人を喜ばすのが好きな優等生という印象。なにもかも気が利いている。
●「ロック、ストック＆トゥー・スモーキング・バレルズ」とはワケの分からんタイトルだが、辞書を見るとロック、ストック、バレル、それぞれが銃の各部の名称で、Lock, stock and barrelという成句で「一切合財」という意味になるらしい。なるほどー。(2001/01/17)
※評判の良かった本作品がハリウッドでリメイクされることになった。で、結局でき上がったのがブラッド・ピットを起用した「スナッチ」。同工異曲だが、こちらも必見である。
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話がわかんなかった人は2回観るように。傑作「ロック、ストック＆トゥー・スモーキング・バレルズ」。