「ジェヴォーダンの獣」
（クリストフ・ガンズ監督）
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●18世紀のフランス、ある山岳地帯で正体不明の獣に村人たちが次々と惨殺された……むむ、「ヴィドック」もそうだがこれも革命前夜の時代設定か。ここに王の特命を受けて騎士で学者のフロンサックが調査に乗り出す。予備知識なしで見たので「ああ、これは獣というのがまったく見えない恐怖の対象なんだけど、その正体は観念的なもので、革命と同時に事件が解決して、欧州の精神文化史における”近代”の始まりを告げることになるんだろうなあ」と早合点したら、全然違う。もう恐ろしく違っていて、ずばりアクション巨編だ（笑）。
●印象は「クリムゾンリバー」に酷似していて（ヴァンサン・カッセルが共通しているからではない）、狙って作ろうとした大作エンタテインメントなんだけど、あちこちがぎこちない。でもアクション・シーンはしっかりしている。香港風のカンフーもあれば、チャンバラ風の剣技もある。あくまでこれを楽しむための映画で、「フランスで作られた時代劇」と思えばいいんじゃないか。
●なお、謎の獣の造形に対して期待しすぎてはいけない。「獣」については、笑うところは笑うべし。
(2002/02/01)
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ジャンルは「アクション」っすから、おまちがえなきよう。「ジェヴォーダンの獣」