DVD：「タイムライン」
（リチャード・ドナー監督）
書籍：「アンドロメダ病原体」
（マイケル・クライトン著／ハヤカワ文庫SF）
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●「マイケル・クライトン原作の驚異のタイム・トラベルSF超大作」となれば、多くを期待するわけにはいかない。そしてこれがまた大金をかけたとは思えない映画で、やたらと地味なんである。これってテレビ・ドラマの劇場版？ 制作費120億円のうち119億はマイケル・クライトンへのアドバンスだったと聞いてもワタシゃ驚かないよ。日本語タイトル・ロゴの文字がかすれている理由なんて、映画観た後に大爆笑必至。
●と貶すばかりじゃ申し訳ないので、フォローを。これは要するにティーンエイジャー向けの映画だったんである。どこにもそう明記されていないが、たとえば登場人物がみんな精神的に子どもだったり、ありえないタイムトラベルを容易に受け入れたり、戦争に巻き込まれて人を殺さなきゃいけなくなったときに葛藤がなかったりといったように、お子さま映画の特質をすべてそろえている。ヒーローとヒロインなんて、いかにも高校生が好きになりそうな甘そうな男の子と女の子だもん。だから18歳未満で観ていれば、きっと大興奮できた……かもしれない。
●ちなみに、ワタシとマイケル・クライトンの出会いは遡ること20年以上に及ぶ。彼のSF小説「アンドロメダ病原体」（ハヤカワ文庫SF）をたぶん高校生（あるいは中学生）の頃に読んだ。もう、すっごいおもしろいと思ったですよ！ だから今回はワタシが客層にマッチしていなかったということで納得。(2004/02/04)
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「タイムライン」。マイケル・クライトンの逆Ｒ18指定映画。