そう、ワタシもホント不思議だったんだよ！ 「趣味は読書。」 |
「趣味は読書。」
（斎藤美奈子著／平凡社）
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●斎藤美奈子「趣味は読書。」（平凡社）読了。ううん、おもしろい。平凡社の「月刊百科」の連載をまとめたもので、毎回10万部、100万部クラスのベストセラーを一冊ずつ取り上げ、どうせベストセラー本なんか読まない本好きのために著者が代わりに読んでくれる（笑）っていう趣向なんだけど、もうこの書名だけでニヤニヤさせられちゃうじゃないっすか。いやー、ホント、鋭いなあ。
●連載のきっかけとなった「ベストセラーっていったい誰が読んでるの？ 周りにだれも読んでいないのに」っていう疑問、これすっごくよく分かる。「大河の一滴」とか「日本語練習帳」とか「チーズはどこへ消えた？」とか（読んでたらスマン）。音楽でもかなり似たような状況があるでしょ。あるCDが世間じゃ桁違いに売れているんだけど、でも身の回りじゃだれもそんなの聴いてないってのが（ワタシはクラシック者なのだが、クラシックにもその種のベストセラーが山ほどあるのだ。「趣味は音楽鑑賞。」ってのも同様に成立するな）。そういう疑問を持ったことのある人、必読必笑。(2002/02/25)
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