「ナビィの恋」。オキナワン・ラブストーリーに見る琉球男児の生き様。 |
DVD：「ナビィの恋」
（中江祐司監督）
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●新宿で映画「ナビィの恋」を観てきた。傑作。畏友磯田健一郎氏が音楽監督だという縁で行ったようなものだが、これがとてもよかったのだ。物語に関してはほとんど予備知識なしだったので漠然と若者のラブストーリーみたいなものを思い描いてたんだが、そうじゃないのだな（いや、そういう面もあるけど）。沖縄の島の小村に東京から帰ってきた奈々子（西田尚美）を軸にストーリーは展開するんだけど、主役はその爺さん（登川誠仁）＆婆さん（平良とみ）。この爺さんが最高にいい味を出してる。しんみりしたいい話であり、しかし全編がユーモアで包まれていて湿っぽさゼロなのがなによりもよい。
●もっともこれは音楽映画でもあるのだ。沖縄民謡がとっても重要な役割を担いつつ、そこにマイケル・ナイマンのテーマ曲やらケルト音楽やらオキナワン「カルメン」が入り込んでくるという楽しさ。三線（さんしん）って言うんすか、爺さんがいつも手にしている、あの沖縄の三味線風の楽器。これが実にカッコいいんだねえ。この一年の三大音楽映画は「レッド・ヴァイオリン」「ほんとうのジャクリーヌ・デュ・プレ」、そして「ナビィの恋」だっ！(1999/12/31) |
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