ブラームス：交響曲第1番
（カラヤン指揮ベルリン・フィル）
たとえばこれくらい名曲だと3年はガマンしたい（笑）。
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●あまりにも名曲すぎるがゆえに、なるべく聴きたくない曲ってないか？ つまり、自分内鮮度を保つためにも、しばらくはブラームスの交響曲第1番断ちしたい、みたいな。大好きだけど、擦り切れちゃうのがヤだから３、４年に一度くらいきわめて優れた演奏でしっかりと聴ければもう十分、そのとき以外はなるべくその曲を思い出さずにいるように努めるわけだ。ドヴォルザークの8番や「新世界」だとか、チャイコフスキーの第5番とか「悲愴」とか、シューベルトの「グレート」だとか。そういう曲を断酒ならぬ断曲する。ほうら、ブラームスの1番をだんだん忘れてくる、忘れてきた、そろそろそんな曲が存在したことも忘れかけている、さあ次に聴いたときはとても新鮮な気持ちで聴けるぞ……。てな具合に、いい按配になったところでうっかり商店街に撒き散らされているBGMで耳にしてしまう不幸。誰にも文句をいえない。「ワタシはこの曲を３年もガマンしていたのに思い出してしまったではないか」などとは。(2001/01/19) |
あまりに名曲であるがゆえに、聴かされたくない。