the hudsucker proxy
DVD：「未来は今」
（コーエン兄弟監督）
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●「仕事帰りに観ることのできる名画座のレイトショー」を探すとこれ一本ということで観てきたのだが、期待をはるかに上回る楽しさ。50年代風レトロ調のコメディで、よくできている。これはもともとクリスマス映画だったんだろうなあ。見た印象では、コーエン版「クリスマス・キャロル」であり、オフィス・ビルの中に神様も悪魔も棲んでいるような現代のファンタジーでもある。善人な気分の時限定で強くオススメ。
●これまで見た限りでは、コーエン兄弟はかなり苦手だったのである。「バートン・フィンク」「ブラッド・シンプル／ザ・スリラー」「ビッグ・リボウスキ」、みな確かにおもしろかったんだが、ちょっとブラックというか、センスがキツすぎて、ワタシには過剰。その点、「未来は今」は冒頭の前社長助走付き飛び降りシーンなどに共通のセンスを感じるものの、全体には楽しさが勝っている。
●ハッドサッカー・ビルの内部はいたるところでテリー・ギリアムの「未来世紀ブラジル」を連想させた。今にも「もぐりの配管工」が飛び込んできそうでさ。(2004/07/10)
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気分の良い日に観るが吉。「未来は今」