DVD「エクソシスト / ディレクターズ・カット」
（ウィリアム・フリードキン）
CD「エクソシスト / サウンドトラック」
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●「エクソシスト」のディレクターズ・カット版とかいうのがレンタルになっていたので、久々にこの名作恐怖映画を鑑賞。といっても昔に観たときの記憶はあんまり残っていないし、今にして思うと当時は自分がガキすぎて話もよく分かってなかったのかも。ただクビが180度回るから怖いとか、マネをしようとスパイダー・ウォークの練習をしたとか（ウソっす）、そんなもんだ。
●で、改めて観て「エクソシスト」が「2001年宇宙の旅」同様、優れた20世紀音楽映画でもあることに感心。ペンデレツキやウェーベルンの音楽がとても効果的に使われている（ちょっと聴いてみたいなって方はこちら）。そもそもこの映画は前半、とりたててショッキングな出来事はなにも起こらない。なにも起こらないんだけど、やたらと怖い。この恐怖の演出に音楽と音響効果が大きく貢献している。いまだって前衛に属する現代音楽が映画やテレビで使われる場合、それはほとんどの場合、不安感を高めようというシーンなのだが、「エクソシスト」はその嚆矢とまではいえないにしても、もっとも成功した初期の例として挙げられるだろう。
●うっかり吐いたゲロが緑色でねばねばねばしていた日には、条件反射的にペンデレツキの音楽を思い出してしまうかもしれんな。(2001/04/04) |
「エクソシスト」、恐怖を演出する音楽。