DVD：「クリムゾンリバー」
（マチュー・カソヴィッツ監督）
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●ジャン・レノ主演のフランス産娯楽大作というこの映画、なかなか巷の評判もよい。壮大なアルプス山脈で謎めいた死体が発見されたことを発端に、ジャン・レノとヴァンサン・カッセル演じる２人の刑事が猟奇殺人の謎を解き明かす。捜査を進めるうちに、一つの殺人の背後に深遠なる人間の心の闇が垣間見えてくる……てなミステリーなんだけど、いやいや、これってかなりトンデモ系の映画なのでは。本来シリアスなシーンで、ちっぴり笑ってしまったりするようなところがある（銃を持った刑事が武器も持たない女とかけっこをして、まんまと逃げられてしまうとはどういうことか）。一言でいえば安直で、雑。ひょっとすると「レオン」でのジャン・レノってのが例外で、ホントはこの役者はＢ級テイストのよく似合う人なんじゃないかと疑いを持ってみたり（笑）。
●しかし優れたところもある。雪山でのロケーションは迫力満点。また舞台となる古い大学の村はヨーロッパならではの美しさ。建築物から小道具まで、映像に味わい深い雰囲気をもたらしている。「バーチャファイター」のギャグも気が利いている（気に入ったギャグを繰り返さずにはいられないところがＢ級っぽいんですけどね）。(2002/01/26)
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あれ、ジャン・レノ、どうしちゃったの。「クリムゾンリバー」